Friday, February 7, 2014

石油戦争から水戦争の時代へ

というキャッチコピーが気になっていた、見たかった映画。

  BLUE GOLD : WORLD WATER WARS 
〜ブルー○ゴールド 狙われた水の真実〜




”水”は、蛇口をひねれば出てくる。
”水”は、売られている。
”水”で困った事はない。
(あ!!水道が寒さで凍って出てこない時に、困ったな。)


「この映画を作らねばならない、たったひとつの理由がある。社会的には、環境問題は二酸化炭素の排出と、地球温暖化に絞られているいるように見える。でも、地球が温暖になっても人類は生き延びるだろう。地球温暖化は”どうやって”生きるかの問題だが、水危機は”生きられるかどうか”の問題なのだ。だから、私はこの映画を作った。」

と、サム・ボッゾ監督。
 映画の中で、「お金があっても、水がなければ生きられない。」と言っている人がいた。その通りだ。
 お金がなくて、水もない地域は、現実に存在している。そこには政治や企業が絡み、国を超えての問題が多く存在しているようだ。市民の力ではどうにもできない。どうすることもできない人々は、雨水を飲み、下水を飲み、病気が蔓延し、死に至る。水が当たり前に使われている地域のその水が、はるか何千kmも離れたところから引っ張られてきていて、現地は水不足、なんてこともあるそうだ。
 どちらも、政治と企業が絡み合って、自然の産物である”水”が”権力”として扱われ、お金もたくさん絡んでいるようだ。
 「海に囲まれ山林が多い日本に住んでいると、ピンとこないかもしれないが、今後の世界の人口増加を考慮すると、水資源は足りなくなるのが現状だ。」と、書かれている。全くその通りでピンとこない。ピンとこないんだけど、よくよく考えてみると、毎月水道代を払っているのに、喉が渇いたといって、コンビニや自動販売機で水を買っているのが不思議になってきた。しかも、海外のメーカーのものだったりして。
 
 映画では、「科学の進歩も影響を及ぼしている。雨を降らせるために、雲を操作する科学技術の研究が進んでいる。」というようなことも出ていた。驚いた。化学物質を雲に含ませることで、雨を促し、作為的に雨を降らせるなんて、そんなばかげた話。人間はどこまで自然を操作したがるのだ。でも、雨が降らなければ、作物は育たない。育たなければ、食べられない。食べられなければ、生きていけない。

 身近なものも、そうでないものも含め、世の中には様々な問題がある。でも、どれもこれもが繋がっている問題なのではないかと思う。”水”は、私たちが考えられる身近な問題だと思う。

 ペットボトルの飲み物を買わない。

 たったこれだけで、変わる、大きな何かがあるような気がする。
 

 
 図書館で出会った【明けない夜はないから】という絵本。
 東日本大震災で被災した子どもたちが《あの日の夜空。そして、空と大地と夢。》というテーマで絵を描き、絵本になっているもの。

 ”3月11日の夜の空を見たら、星がものすごく見えた。はじめてこんな星を見て、すごく興奮した。あんまり興奮していて、おぼえていない。”

という、6年生の男の子の感想に、私は惹き付けられた。
 そうなんだ。電気が消えると、夜空がきれいなんだ。
 大きな地震。津波。原発。と、思いもよらぬ大きな災害で、多くの人々の運命が変わり、人生が変わったあの日。子どもが感じたことは、すごくシンプルで、ストレートだと。
 悲しみや辛さをも超えて、”きれい”と感じる心。誰しもが持っている心。そして、それは”生きている”から。生きているから感じる事ができ、生きているから、笑ったり泣いたりできて、生きているから辛くって。亡くなった人の分だけ、生きている私たちは、真っ直ぐに生きなければいけないのだと。



 雨降りに濡れたがる子ども。

 雨上がりの水たまりではしゃぐ子ども。

 
 無意識の中で、自然の恵に喜ぶ子どもたちの姿に、大人である私たちが考えなければいけないことを感じる。かつては子どもだった私たちが、今、生きている環境や状況で、最善の生きる道を歩んでいかなければ、未来に希望を残す事はできないのではないか。


 何だか、卒業論文みたいになっちゃった・・・。

 LOVE and PEACE and HUG.      maruxxx

 

 

 

Monday, February 3, 2014

2

2011
                    

2014

3年ぶりのなりにさん。
2011は鎌倉の鶴岡八幡宮にて。2014は長野の善光寺にて。〜おみくじをひくの巻〜

この後行った温泉は、行けば行く程不安になる山の奥に。雪深いこの時期は、扉を開ければ真っ白で、露天風呂は雪の下。


大寒を過ぎ、昼間の気温が少しずつ上がってきている今日この頃。輪切りにした大根を、5こくらいずつわらに通して吊るす【凍み大根】が軒に並ぶ。凍みたり溶けたりを繰り返し、春が来る頃に出来上がり。大切な保存食。先人の知恵。


途切れる事。途絶える事。


これは怖いことだなぁと思う。
早くて、便利で、楽ちんな暮らしに慣れてしまうと、途切れてしまうたくさんの知恵があって、その知恵というのは買えるものではないので、途絶えてしまう。
「本当に必要な仕事っていうのは、そう多くないんじゃないかなと思うだよ。」
と、おぃちゃん。
そんな会話を聞きながら、ぱちぱち燃える薪の音と、コーヒーの匂いに包まれながら、春を待ちこがれています。