早起きの苦手な私が、早朝のバイトを始めた。
2時間ちょっとのバイトだけど、暗いうちに出て、陽が昇ってから帰ってくるサイクルが以外と気持ちよく、一日が長く感じられる。荷物の仕分けだから体も動かせて、なまった体には一石二鳥。いやぁ〜恐るべしお歳暮。
11月後半は嵐のように過ぎ去った。
そして、あっという間に12月。
実家から持ってきた本たちを久しぶりに開いてみる。
中学生の頃出会った《星野道夫さん》。
何度となく開いて、何度となく読み返して、何度も涙して。
大学生の頃、道夫さんの死を知り、出会う事のできなかった事を悔い、いつか道夫さんの見た風景を見に行きたいと思いながら今に至る。今回もまた、涙がぽろぽろぽろ。
大自然に魅せられて、アラスカに根付き、そしてカムチャッカでクマに連れて行かれた道夫さん。道夫さんの人柄や生き様が、本を通して私に入り込み、そして繋がっている。
一生の中で、私は何がしたいのだろう。
何ができるだろう。
そして、死を迎えた時に、怖がらずに死ねるだろうか。
「きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ」
道夫さんの言葉や、道夫さんを通して出会った言葉の一つ一つが、今の時代も、そしてこれからの時代にも、とっても大切だと思う。
そして、そういう言葉や人はまだまだたくさんいる。
残さなくてはいけないもの。
それは、お金や地位や物ではなく、目に見えないものだと思う。