というキャッチコピーが気になっていた、見たかった映画。
BLUE GOLD : WORLD WATER WARS
〜ブルー○ゴールド 狙われた水の真実〜
”水”は、蛇口をひねれば出てくる。
”水”は、売られている。
”水”で困った事はない。
(あ!!水道が寒さで凍って出てこない時に、困ったな。)
「この映画を作らねばならない、たったひとつの理由がある。社会的には、環境問題は二酸化炭素の排出と、地球温暖化に絞られているいるように見える。でも、地球が温暖になっても人類は生き延びるだろう。地球温暖化は”どうやって”生きるかの問題だが、水危機は”生きられるかどうか”の問題なのだ。だから、私はこの映画を作った。」
と、サム・ボッゾ監督。
映画の中で、「お金があっても、水がなければ生きられない。」と言っている人がいた。その通りだ。
お金がなくて、水もない地域は、現実に存在している。そこには政治や企業が絡み、国を超えての問題が多く存在しているようだ。市民の力ではどうにもできない。どうすることもできない人々は、雨水を飲み、下水を飲み、病気が蔓延し、死に至る。水が当たり前に使われている地域のその水が、はるか何千kmも離れたところから引っ張られてきていて、現地は水不足、なんてこともあるそうだ。
どちらも、政治と企業が絡み合って、自然の産物である”水”が”権力”として扱われ、お金もたくさん絡んでいるようだ。
「海に囲まれ山林が多い日本に住んでいると、ピンとこないかもしれないが、今後の世界の人口増加を考慮すると、水資源は足りなくなるのが現状だ。」と、書かれている。全くその通りでピンとこない。ピンとこないんだけど、よくよく考えてみると、毎月水道代を払っているのに、喉が渇いたといって、コンビニや自動販売機で水を買っているのが不思議になってきた。しかも、海外のメーカーのものだったりして。
映画では、「科学の進歩も影響を及ぼしている。雨を降らせるために、雲を操作する科学技術の研究が進んでいる。」というようなことも出ていた。驚いた。化学物質を雲に含ませることで、雨を促し、作為的に雨を降らせるなんて、そんなばかげた話。人間はどこまで自然を操作したがるのだ。でも、雨が降らなければ、作物は育たない。育たなければ、食べられない。食べられなければ、生きていけない。
身近なものも、そうでないものも含め、世の中には様々な問題がある。でも、どれもこれもが繋がっている問題なのではないかと思う。”水”は、私たちが考えられる身近な問題だと思う。
ペットボトルの飲み物を買わない。
たったこれだけで、変わる、大きな何かがあるような気がする。
図書館で出会った【明けない夜はないから】という絵本。
東日本大震災で被災した子どもたちが《あの日の夜空。そして、空と大地と夢。》というテーマで絵を描き、絵本になっているもの。
”3月11日の夜の空を見たら、星がものすごく見えた。はじめてこんな星を見て、すごく興奮した。あんまり興奮していて、おぼえていない。”
という、6年生の男の子の感想に、私は惹き付けられた。
そうなんだ。電気が消えると、夜空がきれいなんだ。
大きな地震。津波。原発。と、思いもよらぬ大きな災害で、多くの人々の運命が変わり、人生が変わったあの日。子どもが感じたことは、すごくシンプルで、ストレートだと。
悲しみや辛さをも超えて、”きれい”と感じる心。誰しもが持っている心。そして、それは”生きている”から。生きているから感じる事ができ、生きているから、笑ったり泣いたりできて、生きているから辛くって。亡くなった人の分だけ、生きている私たちは、真っ直ぐに生きなければいけないのだと。
雨降りに濡れたがる子ども。
雨上がりの水たまりではしゃぐ子ども。
無意識の中で、自然の恵に喜ぶ子どもたちの姿に、大人である私たちが考えなければいけないことを感じる。かつては子どもだった私たちが、今、生きている環境や状況で、最善の生きる道を歩んでいかなければ、未来に希望を残す事はできないのではないか。
何だか、卒業論文みたいになっちゃった・・・。
LOVE and PEACE and HUG. maruxxx